エクソソームは人類の救世主か?

ヒトの細胞が出すEVの一つがエクソソームです。エクソソームは安全性などにまだ課題が残されていますが、この10年余りで急速に注目を集めています。

エクソソームによって、これまで不可能だった難病や、がんの治療に道が開ける可能性があります。特にアルツハイマー病や多発性硬化症などの神経変性疾患の改善に有効であることがわかってきました。

エクソソームの功績は、炎症を抑えることによって、これまで全く手も足も出なかった、いわゆる難病と呼ばれる病気の治療に道を開いたことです。エクソソームは炎症を抑えることができるので、炎症が原因のあらゆる疾患を改善できる可能性があります。一つの薬を開発すると、いろいろな病気に効くことが予想されるのです。これは希少疾患に対して安価な薬を開発できる可能性があるということです。

一方で、問題がいくつかあります。エクソソームは均一ではなく、良いエクソソームと悪いエクソソームが混ざっていることや、生産性が悪いなどの課題が残されています。 EVについては全貌が解明されたわけではありませんが、私たちは現時点でわかってきたEVの良いところを活用できるように、最も安定で均質な、そして安全な製品を提供できるプロセスを開発しました。

乳酸菌EVはまだ注目されていませんが、エクソソームと同等以上のポテンシャルを持った素材であると、私たちは考えています。

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